小学生の矯正治療
矯正治療を小学生から始めることで、顎の成長をコントロールしながら美しい歯並びへ整えることができます。中学生や高校生になり、口元が気になり始める前に矯正治療を受けることで、お子さまの心を守ることに繋がります。
また、歯磨きをしやすくなることでむし歯や歯周病のリスクが減少したり、食べ物をよく噛めることで内蔵への負荷が軽減されたりと、さまざまなメリットがあるので、お子さまへの何よりのプレゼントになるでしょう。
小学生の頃から矯正治療するメリット・デメリット
メリット
- 大人になってから行う矯正治療の期間を短縮できる
- 大人になってから矯正する際に抜歯をせずに済む可能性が高まる
- 顎の成長をサポートできる
- むし歯や歯周病のリスクが減る
- 舌の悪い癖や位置の問題が解消されて歯並びが悪くなるリスクが減る
子どもの歯は大人の歯と比べて動きやすいので、小学生のうちに矯正治療を受けることで大人になってからの矯正治療の期間を短縮できたり、非抜歯で矯正できる確率が高まったりします。さらに、歯を舌で押すなどの癖などが改善することで、将来的な歯並びの問題を防げる可能性もあります。
デメリット
- 治療期間が長くなるケースがある
- 治療法によってはむし歯のリスクが上がる
- 治療法によっては本人の協力が必要
小学生から始める矯正治療は、大人の矯正治療と比べて時間がかかる場合があります。また、固定式の矯正装置を使用する場合は、歯と矯正装置の間が磨きづらいことでむし歯や歯周病のリスクが高まります。また、装着時間を守る必要がある矯正装置を使用する場合は、お子さまの協力が必要です。
従来の小児矯正
従来の小児矯正では、I期治療とII期治療の2段階に分けて行います。I期治療は乳歯と永久歯が混在している時期に始め、拡大床と呼ばれる装置で顎を少しずつ広げます。II期治療は、永久歯が生えそろってから通常の矯正装置で歯を動かします。マウスピース矯正やワイヤー矯正は、II期治療からでなければ始めることができません。
当院で行う治療（インビザライン・ファースト）
インビザラインファーストは、これまでII期治療でしか使用できなかったマウスピース型矯正装置を上の前歯が生えてくる混合歯列期から使える矯正装置です。使用の条件は、6歳臼歯と前歯が2/3以上出ていることです。治療では、1年半以内を目安に何回かマウスピースを交換しながら歯を少しずつ動かします。
インビザライン®ファーストのメリット・デメリット
メリット
- 見た目が気にならない
透明のマウスピースを使用するため、見た目が気になりません。
- むし歯になりにくい
マウスピースを取り外して歯を磨けるので磨き残しによるむし歯のリスクを減らすことができます。
- 食事に支障をきたさない
食事の際は取り外せるので、食事制限の必要はありません。また、矯正装置に食べかすが詰まる心配もありません。
- 装着中の違和感が少ない
尖った部分などはございませんので、ワイヤー矯正と比べて快適に使用していただけます。
- 痛みが現れにくい
尖った部分が口の中を刺激することもなく、ほとんど痛むことなく使用できます。
- 使用方法が簡単
脱着方法は簡単ですので、お子さまにもお使いいただけます。
- スポーツや体を動かす遊びの邪魔にならない
スポーツや楽器の演奏などに支障をきたしません。部活を制限することなく、お子さまの成長を育むことができます。
- 治療期間を短縮できる
拡大床による顎の成長を促すことと、歯並びを整えることを同時に行えるため、矯正治療にかかる時間を短縮できます。
デメリット
- 毎日決められた時間の装着が必要
毎日、決められた時間だけマウスピースを装着する必要があるので、お子さまの協力が必要です。
- 適用できないケースもある
ワイヤー矯正と比べて適用範囲が少ないので、インビザラインファーストをお選びいただけない場合があります。
